トワイライトタイム

絶版ぽいです。
はまぞうという機能が使えて便利〜、とか思った昨日の喜びに対し、使えねえじゃん、という思い。
しくしく。

で、「トワイライトタイム」とは。

川本耕次 著
トワイライトタイム
富士見書房・富士見文庫

奥付は昭和62年12月10日。
ずーっと読み続け、今でも開きます。
この本。
ちなみに川本氏はエロ小説家というかカメラマンというか編集者というか……、そちら方面でいろいろ活躍されている方。
気になる方はくぐってみてください。

で、この本、どういう本なのか。
同じ富士見文庫で発売されていたのは、「旅立ち―亜美・終章―」「エスカレーション」「黒猫館」など。
そう。いわゆる「くりぃむレモン」のシリーズです。
今では富士見といえばライトノベルなんですけどね。

そんな本をなぜこんなとこで紹介するのか、というと。
主人公はオートバイ好きな高校生山上祐一。
XJ400に乗る彼は下級生の恋人、茉莉子と付き合っているのだが、ある日箱根の別荘に住む「社長の愛人」という年上の女性、萌と出遭い……。
というお話。
いわゆる青春小説のフォーマットですけど、中心に据えられているのはオートバイ。
クライマックスは箱根の峠で行われるライバルの乗るRG400ガンマ対RZ350のバトル。

「RZに350なんてあったのかい?」
「ああ。これは五年くらい前のヤツだ。あんまり事故が多いんで製造中止になったんだ」

主人公と主人公に入れ込むカメラマン、武夫の会話。
彼らが実は親子だったなんてエピソードもあるのですが、まあ、それはそれで。

なぜかその手のシーンなんかほとんどなく(そっち系の作家さんなのにねぇ)恋とか愛に悩みつつ、不器用な想いをただオートバイで表現するしかない、少年たちの物語。
と、いうことで、今でも開きます。
そして、ラストのバトルのシーンを読み返すのです。


イラストはMEIMUが描いてます。
RZのラジエーターにガムテープが貼ってあったりするあたり、分かっている人なのかなぁ、と思ったり。


とりあえず、オートバイとか青春とかいう言葉が好きな方。
ちなみにご本人の紹介ページを。
http://www2.alice-novell.cc/pict/list/list007.html

では。